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株式会社Vetanic

Vetanic様ロゴ

取り組み前の課題

細胞株や分化誘導プロセスなど研究開発フェーズで発生する不安や不確実性がある

取り組みの決め手

細かなニーズに柔軟に対応し、解析を通じて課題の根本解決を目指してくれる姿勢

取り組み後の効果

・培養中に感じる感覚的な細胞形態の違いを定量評価することができた ・細胞画像を撮ることを通じて、チーム全体の培養手技や、培養への意識が上がった

細胞培養の定量評価を実現!専門的かつ柔軟な対応で徹底サポート

今回は、代表取締役CEO望月様と、製品開発部上谷様はじめ同部署の皆さんにお話を伺いました。

Q&A

Q1:Vetanic社の事業内容や、御社が目指す姿を教えてください。

Vetanic社は、iPS細胞技術を用いた動物再生医療の提供を目指しています。現在は、主にイヌ向けの細胞治療製品を開発し、安全で価格的にも使いやすく、かつ持続可能な治療オプションとして実用化を目指しています。iPS細胞を用いることでドナーに依存しない治療法を確立、そしてその技術をネコやウマにも応用していく計画です。

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Q2:御社ではどのような課題をお持ちでしたか?

当社は細胞製造を目指して、多様な細胞株を用いた培養条件の最適化等の研究開発を行っていますが、その過程で細かな課題や不安が生じています。例えば、iPS細胞を特定の細胞になるように培養しても、実験条件によっては意図せずに目的とは異なる細胞種へ分化してしまうことがあります。そして、その際に”細胞の見た目が違う”と感覚的に気づいても、定量的な評価をすることは困難でした。

Q3:そういう面では、「Quastella社に解析業務をアウトソーシングする」という点に魅力を感じて頂いたのでしょうか。

はい、そうですね。自社のフェーズに合わせて柔軟に対応してくれる貴重なパートナーだと思います。既存のサービスでは応じきれない"研究段階のニーズ"に応えてくれる会社は少なく、共に開発できることが大きな魅力でした。

Q4:これまでの取り組みでは「細胞増殖性の評価」や「形態情報を基にした異常検出モデルの構築」等を実施してきました。こういった評価手法や解析結果について、培養現場ではどういった印象をもたれましたか。

これらはいずれも、従来は目視観察による定性的な評価に頼っていたため、画像解析を活用して定量的にレポートされる意義を強く感じています。そして、一定の基準データに基づいて培養を評価できることは、今後の培養において品質評価項目の一つとして重要であると感じています。

解析図

Q5:こういった取り組みを通して、社内で変化したことはありますか?

解析業務をQuastella社に依頼したことで、培養している細胞に対する意識や注意深さが大きく変わりました。これは、細胞の状態や自身の播種・継代といった培養技術を振り返ることはもちろんですが、「細胞画像を撮ること」を通じて、ピント・明るさ調整といった培養以外の面も配慮して、きちんとした記録を残すという意識が広がり、幅広く技術が上がりました。 また、画像解析でやってみたいことも多く浮かびます。例えば、画像解析で評価基準が統一化できれば、複数の細胞株に対する変化を正確に捉えやすくなったり、ベテランと新人の間での判断のばらつきが減る、次工程への判断を下す際の不安を軽減する、といった効率アップ・評価の安定性の向上といった多くの面で、画像解析が有効な手段であると思っています。

Q6:今後の期待を教えてください。

研究段階で得られた画像データを製造にも活かし、製造工程においても研究と同じ品質を再現することが最終的な目標です。また、製造プロセスを自動でモニタリングできるようになれば、製造工程中の異常や不良品の早期発見が可能になり、コストや時間の削減につながります。 検証を続けて細胞製造現場で活用できる品質評価手法を確立したいです。

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