今回は、代表取締役CEO望月様と、製品開発部上谷様はじめ同部署の皆さんにお話を伺いました。
当社は細胞製造を目指して、多様な細胞株を用いた培養条件の最適化等の研究開発を行っていますが、その過程で細かな課題や不安が生じています。例えば、iPS細胞を特定の細胞になるように培養しても、実験条件によっては意図せずに目的とは異なる細胞種へ分化してしまうことがあります。そして、その際に”細胞の見た目が違う”と感覚的に気づいても、定量的な評価をすることは困難でした。
はい、そうですね。自社のフェーズに合わせて柔軟に対応してくれる貴重なパートナーだと思います。既存のサービスでは応じきれない"研究段階のニーズ"に応えてくれる会社は少なく、共に開発できることが大きな魅力でした。
解析業務をQuastella社に依頼したことで、培養している細胞に対する意識や注意深さが大きく変わりました。これは、細胞の状態や自身の播種・継代といった培養技術を振り返ることはもちろんですが、「細胞画像を撮ること」を通じて、ピント・明るさ調整といった培養以外の面も配慮して、きちんとした記録を残すという意識が広がり、幅広く技術が上がりました。 また、画像解析でやってみたいことも多く浮かびます。例えば、画像解析で評価基準が統一化できれば、複数の細胞株に対する変化を正確に捉えやすくなったり、ベテランと新人の間での判断のばらつきが減る、次工程への判断を下す際の不安を軽減する、といった効率アップ・評価の安定性の向上といった多くの面で、画像解析が有効な手段であると思っています。
研究段階で得られた画像データを製造にも活かし、製造工程においても研究と同じ品質を再現することが最終的な目標です。また、製造プロセスを自動でモニタリングできるようになれば、製造工程中の異常や不良品の早期発見が可能になり、コストや時間の削減につながります。 検証を続けて細胞製造現場で活用できる品質評価手法を確立したいです。
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