細胞培養加工施設での主観的な品質評価をデータドリブンな品質評価へ!

細胞培養加工施設をお持ちのお客さま

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取り組み前の課題

・培養の進行が滞った際の対応が大きな負担となっていた。 ・培養の状態評価が担当者ごとの主観に依存し、判断にばらつきが生じやすかった。

取り組みの決め手

・画像データの活用によって、評価基準のばらつきや増殖の停滞 といった課題を解決し、標準化された培養管理を実現したかったため。

取り組み後の効果

・製造現場に追加の負担をかけることなく、画像データを用いた培養状態の可視化に取り組むことができた。

インタビュー

Q1:御社の事業内容や、御社が目指す姿を教えてください。

私たちは、自由診療領域の再生医療で使用される細胞加工を中心に事業を展開しています。具体的には、CPC(細胞培養加工施設)を基盤とし、各種細胞 の培養や加工を行い、医療機関を通じて質の高い細胞治療を届けることを目指しています。 また、関連資材についても安定した品質管理のもとで調達・運用を行い、コストを抑えたサービス提供を心がけています。

Q2: 御社ではどのような課題をお持ちでしたか?

培養の進行が計画通りに進まないケースがあり、その際には全体の生産計画やスケジュール管理に影響が出てしまうことが大きな課題でした。さらに、培養が順調かどうかは一定期間経過しないと判断できず、状況把握が遅れる点も悩みのひとつでした。 加えて、評価が担当者の経験や主観に依存するため、同じ細胞を見ても判断に差が出てしまうことがありました。そのため、一貫した評価基準を確立することが必要でした。

Q3:現在までの取組みで、どのような価値を感じていますか?

まだ初期検証の段階ですが、日常的に撮影している培養過程の画像をそのまま渡すだけで、解析に必要な整理や選別を対応いただけたことは非常に助かりました。製造現場は繊細な作業が多く、追加作業の負担は避けたいところなので、この仕組みはありがたいと感じています。 また、既存の画像取得タイミングをもとに、解析結果の活用方法を提案いただけたことも価値を感じた点でした。

Q4:今後の期待を教えてください。

今回の取り組みを通じて、「画像データを活用して培養の状態を可視化できる」という可能性を実感しています。従来は担当者の経験や目視に依存していたため評価にばらつきがありましたが、CytometaのQCレポートを活用することで定量的な評価が可能になり、作業の見通しが立てやすくなることに期待しています。 さらに、増殖の予測ができるようになれば、培養の進行が滞る リスクを早期に察知できる点も大きな期待です。例えば、培養開始から24時間後の画像で1週間後の増殖状態を予測できれば、リスクを早めに把握して次のアクションを取ることができます。これにより、無駄なコストを削減し、より計画的な運用が可能になると考えています。 今後もデータ活用を進め、培養の安定化や業務効率化につながる仕組みを構築していきたいと考えています。

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