今回は、株式会社セルファイバ 代表取締役社長柳沢様とプロセス開発部和泉様にお話を伺いました。
ファイバは独自に開発したマイクロ流体デバイスを用いて作製しており、これを用いて作製したファイバが細胞培養に適しているか、ファイバの形状や大きさ等の品質を評価することでマイクロ流体デバイスの評価も同時に行っています。 この評価は、ファイバ作製から評価・記録まで全て手作業で実施しており、1つのデバイスにつき何本もファイバを作製しては何十枚も画像を撮影し、1枚ずつファイバ径を測定しています。そのため、作業効率が悪く、評価が作業者依存になるリスクがあることに課題を感じていました。
ファイバの画像を撮影後、画像をソフトウェアにアップロードするだけで自動的に径測定の結果が出るようになれば、トータルの作業時間は半分程度に短縮される見込みです。 また、手動での径測定やデータ入力が不要になることで、作業者の負担が軽減され、実験などに割く時間も増えます。さらに、作業が標準化され人の感覚に頼らない評価にもつながり、業務改善と製品品質向上に繋がると考えています。 今後も検証を進めていき、観察と同時に径測定がリアルタイムでできるような実製造現場での品質管理に役立つ評価手法になることを目指していきたいです。
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